読む順番間違えた。『貫井徳郎 症候群三部作』

前回『殺人症候群』を読んでいる途中で、「あれ? 話しがとんでね?」と、
気がついたのだが、あとの祭りだった。
本当は『失踪』→『誘拐』→『殺人』と読むべき貫井徳郎 症候群三部作。
こんな書き方してしまったけど、どこから読んでも特に問題はない。


失踪症候群 (双葉文庫)

失踪症候群 (双葉文庫)

誘拐症候群 (双葉文庫)

誘拐症候群 (双葉文庫)

殺人症候群 (双葉文庫)

殺人症候群 (双葉文庫)

だんだんのっぴきならない感じになっていくこの三部作。
三部作と言えど、なんとなく完結していない感じがする。


ネタバレしないように紹介すると、
完全無欠の頭脳、しかし非常で得体のしれないリーダ「環」
年頃の娘を持ち、なんとなく情けなさを漂わせつつも、結果的に頼れる「原田」
普段は托鉢僧を装い、過去の自分との決別を計る「武藤」
奔放で粗暴な大男、しかし世の中に対して激しい怒りを持つ「倉持」


この4人がチームを組み、警察が正面切って動けない難事件を解決していく。
現実の世界のどんな事件もそうではないだろうが、
ひとつひとつの事件がさまざまなエピソードに彩られ、
人間が動いた結果で世界が変わってしまうことを思わせる。


多分そうなるだろうけど、タイトルを変えてこの世界観を続けて欲しい。
しかし、三部作って、最後が長くなるものなのね。


★★★★☆