慟哭
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/03/17
- メディア: 文庫
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硬派な文章で好感が持てた。
多分現代、しかも高校生から大学生にかけては難解な言葉も多いので、
あまり好かれないんだろうな、とも思うが、
やはりきちんとした日本語で書かれた小説というのは、
格好が良い。
二時間サスペンスドラマのような設定が、
特に盛り上がりもなく、
淡々と、進んでいく感じのありふれたものなんだが、
最後にがつんと来るのは、かなり好み。
ありふれた、貧相な映画のコピーみたいだけど、
「衝撃のラスト」
迷いを見せつつも、
慎重な行動を取っている犯人の記述が、
最後にああなるほどって感じを引き立てます。
★★★★☆