サマーウォーズを今度はDVDで鑑賞


映画館で観たときにとてもよかったサマーウォーズを、今度はDVDで鑑賞しました。
ようやく家庭でもあの感動を味わうことができるようになったんですね。
映画はロングラン公開だったので、DVDになるのも長かったなぁ。
絶賛していた内容は、こんな感じに書いています。


ありがちな場面をここまでか、の表現 映画『サマーウォーズ』 - 重箱のスミガキ

ここからネタバレがあります。


しかし、見直してみても、これはよくできた映画です。
十年に一度の天才とか、ものすごい感動をありがとうとか、そんなんじゃないです。
じっくり考えて、ちゃんと検討された結果が出ているなあ、とそう思うのです。


オンラインやセキュリティの概念をよく表現したマンガだし、古くさい家族愛もストレートにあって、幅が広い映画です。


特に「よくつくってるなぁ」と思うのが、キングカズマがラブマシーンにやられるシーンと最後の家族みんながモニタに向かうシーンの対比です。
あれは、とてもわかりやすく、そして狙ってやっていますよね。


キングカズマは、子供達にまとわりつかれて、操作が覚束なくなったときにやられたわけです。
カズマ君は、「やめろ」って感じに子供達を振り払っています。
リアルでの出来事が、ネット上の失敗につながるわけです。


ですが、最後はどうでしょう。
キングカズマは、家族の協力を得て、再び挑戦します。
ここは本当にうまいなーと思いました。
(それでもまた、リアルでの出来事がネット上での失敗につながってしまうのですが)


日テレ的には、リアルでの家族のつながりを強調したいだろうなーと思いましたが、制作スタッフは、そこを軽くスルーしているのも面白いです。
「大事なのは、人と人が手を取り合って……」ということなんですよね。
「リアルで」人と人が……じゃありません。


最後は、遠く離れたドイツの友人がアバター越しに「つながって」くれる。
顔が見えないとか、本当に関係ないのに、ネットは温かみがないとか、騒いでいるマスコミがわいわい盛り上げたのが、この映画の皮肉なところだとも思いました。


次は、日テレの支援がなくて、ちゃんとした声優を使ってくれるとうれしいのですが。