iPhone、iPod Touchに辞書を追加


ここにいるどれほどの方がiPhoneを購入されたのでしょうか?
私はiPod Touchを持っているため、あと、あまり通話をしないためiPhoneは購入していないのですが、今回からiTunes Storeに加わったApp Storeをのぞき見て、非常にうれしいことがありました。

ウィズダム英和・和英辞典」というものがあるではないですか。
いや、辞書あるとiPod Touchがもっと使えるものになるのに、と考えてはいたものの、びっくりしたのは、その開発会社。
「物書堂」とあります。
この会社、Macでは有名なワープロソフトを販売していた会社から独立された方が最近設立されたところなのです。


さかのぼること今年のはじめ、好調ではあるものの、比較的小さなMac市場に、大きな事件がありました。
エルゴソフトという横浜市日吉にある会社が、事業をたたむことになったのです。


エルゴソフトは、egwordegbridgeというワープロソフト、日本語変換プログラムを主力製品として販売していました。
これらの製品を、わざわざOSと別個に購入される方は、そう多くはないでしょう。
そんなニッチな世界で、これまでエルゴソフトが闘ってこれたのは、ひとえにその製品の能力の高さにありました。


私は年に数度、非常にページ数のあるワープロドキュメントをいじることがあります。数度といっても、その作業が終わるまでですので、2、3日ではありません。
パソコンの使い勝手、操作の印象というものは、きつい作業をこなしているときに強く残るものです。
egwordは、どんなにページのあるドキュメントでも、楽々と編集させてくれました。


また、ワープロソフトは簡単に存在しても、「日本語ワープロ」というものが、WindowsMac両方を見渡しても、数少ないというのが現状です。
禁則の処理、ルビ、行間、一行の文字数指定……。
私はDTPの仕事をしているわけではないので、これら文字組の知識がある、とは言えないのですが、egwordは、素人でも簡単に美しいドキュメントを組ませてくれる、とても頼りになるソフトでした。


しかし、いかんせん、それらの機能は、「価値がわかる」「必要とする」人が少ないのです。エルゴソフトはファンに惜しまれつつも事業をたたみました。


そんな中、開発のリーダだった廣瀬則仁様が、新しい会社を始められたのです。
新会社はエルゴソフトで培った経験と、涙をのんだファンを考慮して、「文章」「日本語」にこだわったMac用、iPhone用ソフトを販売していく、とあります。
そして第一段の製品が「ウィズダム英和・和英辞典」。
確かに「日本語」!


この長い文章を、どうしめていいものか、わかんなくなってしまいましたが、皆様iPhoneiPod Touchをご購入の際は、物書堂さんがこれから出してくる製品を是非見てやってください。
そして、デザインとプログラミング能力の高さを「ストレスなく普通に使えること」に向かわせていることを是非体感してみてください。
http://www.monokakido.jp/