スタティックな画面設計で考えよう

港区赤坂四畳半社長さんを読んでいると、ユーザインタフェイスについてのエントリがあった。


ユーザーインターフェースを作るときに気をつけるべき5つのポイント


どこかであったように、ボタンは右がいいよ左がいいよ赤がいいよ的なことかと思ったが、少しニュアンスが違う。Ajaxを利用した画面設計、ユーザへの使わせ方を考察したところがエントリの発端となっているようだ。
画面が、デザインが……とかの話でユーザビリティの話ができる人やサイトは、多々あるが、「動き」を意識した画面設計を考察している人はなかなかいない。
やっぱりネット上の方々は、レベルが高いな、としみじみした。


若干話題がずれるかもしれないが、私も似たようなことを最近考えたことがあった。
このブログを読んでいただいている方はお気づきかもしれないが、私はいわゆる「商品紹介ページ」や「キャンペーンページ」よりも「ウェブを使ったツール」のインタフェイスを作っていることが多い。(完全にスタティックなページのお仕事も、たくさんあるけど)


時々他のデザイナや企画屋さんとかと話していると聞こえてくる事の中に、「Aの場合には、こういうボックスを表示して、Bの場合にはこういうボックスで……」と言ったものがある。
まあ、そう言えるということは、いろんなサイトを見てきたのだろう。そこまでは評価できる。けど、何でもかんでもJavaScriptや、プログラムによる画面制御で済ますのは、デザイナの仕事を放棄していないか? と、眉をひそめてしまう。


もちろん、そういった派手な動きをする画面の方が、ユーザに受けがいいのも事実だ。そうした方がいい場合もある。
ただ、そうしなくても、静的デザインのままで、十分にわかりやすいというのが、ウェブにおける画面設計の基本だろうと思うのだ。
JavaScriptやプログラムを絡ませることによって、バグが起こりうる可能性が高まる、多様なブラウザ環境に合わせることができない可能性が高まる……というのもある。
しかし、デザイン側が頑張るべき所はまず、「素」の状態で良質のインタフェイスを提供することだろう。工期のことを考えても、力を入れるべき所とのメリハリは付けた方がいい。


エアコンつければ涼しくなるので、風通しは悪い設計です。というのは、おかしいでしょ?
昔、PowerMac G4 Cubeというものがあってだな。ファンを付けずに筐体の下から吸い込んだ空気を上部からはき出すという面白い熱処理を(ry