家に棲むもの
家に棲むもの (角川ホラー文庫)
posted with amazlet on 07.10.25
友人が大絶賛していた小林泰三さん。
どれ、どんなものかと試しにこの本を購入してみたが……。
これが確かに。
基本ホラーなので、恋愛的に高揚する部分や
伏線の妙がうまいミステリィの醍醐味はない。
この人はどちらかというと、ファンタジックな物語に引き込む
展開のうまさというか、
句読点も含めたリズム感の良さが目立つ。
文章も難しい言葉や、気の利いた言い回しをねらった感じではなく、
わかりやすさに重きを置いていて、どことなくほのぼの。
そんな感じにおどろおどろした内容を読まされる。
食べ慣れているものだから、と安心して頼んだミートソーススパゲティが、
コクと深みのありすぎる味で、大満足!
皿までなめてしまっていた。という感じだろうか。
この本自体は短編集だったが、比較的話しを短くまとめる人なのかな。
★★★★★