第六回萌理賞

応募してみました。


http://q.hatena.ne.jp/1164202999


第一回に意気揚々と参加してみたものの、その後
自信なかったり、時間がなかったり、しめきりすぎちゃってたりして、
久しぶりの参加となりました。


実は応募したものともう一つ作っていたのですが、
なんか、ありきたりかなって思ったので、どちらかというと、
一般的な「萌え」ではないものを投稿しました。


投稿しなかったものは、こちら

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「ねえねえユウト、コレ乗ったら割れるかなー?」
やたらと冷え込む朝、学校の池に氷が張っていた。スミレは屈みこんで固まった水面をつついている。
「やめといた方がいいよ」ユウトは首を振った。
「なんだよ、つまんないなあ。いーじゃん、面白いって」
「触るだけにしときなよ」
スミレにはいつもこんな感じで押されっぱなしだった。ユウトは、ピラピラはねるスカートから目を逸らす。とびっきりかわいくて、勉強もできて……。何にもない自分には不釣り合いの彼女――。
ぼちゃん。
いい音が聞こえた。
「きゃー、冷たーい」スミレは慌てて池から上がってくる。
言うことなんて、そりゃ聞かないか。ユウトはため息をついた。
「どうしようこれー。もー、ユウトが中庭から行こうだなんて言うからだからねー」
「ご、ごめん」
「寒いー」
「保健室に行けばストーブがあるけど……」
スミレの涙目が睨み付けてくる。「えー、私お風呂がいいー」
「お風呂はちょっと……」ユウトは息を呑む。スミレの手を取って自分のコートのポケットに突っ込んだ。「これで、どう?」
スミレは一瞬目を見開いて、細める。「うん。ぽかぽか暖かいね」ユウトの胸に顔を預けた。

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ちょっとね、こういうの、よくありがちでしょ?