萌理賞、終わってた。

ようやく暇ができたので、書いてみたのだが……
終わってましたね。
毎回毎回タイミング合わず。

http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20061027
http://q.hatena.ne.jp/1161939397

でもまあ、書いたには書いたから、ここにのっけておこう。
id:sirouto2さん、読んでくれないかな。

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タイトル「未熟な彼女は雷使い」


 午後も遅い時間に行けば、診療所は静かなものだった。
 先生はいつもと同じ触診を終え、電気治療へと促す。
 電流で筋肉を無理矢理ほぐす機械。強引なやり方もあるものだと思う。太ももの付け根が肉離れしてから二週間。結衣斗はいつものようにハーフパンツに着替え、ベッドに横になった。
「そ、それじゃあ、始めますね」機械を取り付けるのは、アシスタントの女の人だった。白衣は見慣れない細い体。これから始まる事を思うと、視線は合わせられない。
「ハイ……」結衣斗は覚悟を決めて目をつむった。ハーフパンツを下げるさらさらの手。股の辺りに機械の冷たい吸盤をくっつけ、へその辺りを爪がかすめる。声が出てしまいそう。もう電気が流れてるんじゃないだろうか。しかし機械は動いていなかった。目を開ける。
「ごめん。下げ過ぎた」そっぽを向いた彼女は、結衣斗の腰を指さしていた。
 下腹部のさらに下に、黒く茂る無数の物体。もちろんちりちりな。それを見て、固まったらしい。
「うわっ! 毛が! マジで下げすぎだよ」
「じゃ、じゃあ、あんたが自分でやればいいでしょー?」
 結衣斗はパンツを上げる。
「……お父さんの、お手伝いですか?」
「うん。まあ、修業も兼ねて……」
 未熟なナースだ。結衣斗は思う。自分と同じ歳なのだから、仕方ないか――。二人は真っ赤になって俯いた。