- 兄の何が頭に来るって、得意気に報告してくることだ。 まるで、でかい魚でも釣り上げたかのような勝ち誇った顔で、どんな話が妻にウケたのか、逐一伝えてくる――。 米田(ヨネダ)が兄を信頼できなくなったのが、いつからなのか、本人ももう覚えてなかった。
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