「これで読まないヤツは、バカ」は、バカ

投資家は「投資家は、学ばない」ということを学ばない風にタイトルをつけてみました。


ウェブを通して商品説明、サービス紹介をする『会社側』からすると、エンドユーザやお客様は、とんでもない理解をするものだ。
こちら(会社側)としては、ちゃんとそれを説明している、書いているつもりなのに、「だからそう言ってんだろ」的な質問やクレームが来ることがある。
大抵、最初からお怒りモードのお客様というのは、このタイプが多い。


そういったときに、お局社員が言うことの典型的なパターンが、「ここに書いてるだろ、これだけ詳しく書いているだろ、これで読んでねーヤツは、バカなんだよ」というものだ。
客から怒られて消沈している自分を慰める心理的な逃避、生き方の一つではあるが、はっきり言おう。
バカなのは、あんたである。


お客様の行動パターンにもそれぞれで、じっくり商品説明を読み、熟慮してから購入する、申し込むというパターンは、それはそれで割合は少ない。
むしろ、それよりも多いのが、「あんまり読んでないけど、とりあえず良さそうだったから、クリック」というパターン。そして、1割ほどはいるんじゃないかと思うのが、「すぐに申し込まなければならなかった」というパターンだ。


シミュレーションしてみてください。
あなたの取引先がキレていて、『Aという要望を満たすサービスをすぐ(10分以内に)用意しろ』と言っているとします。
そこであなたは『B』という商品をググった。紹介ページにたどり着く。


何を調べますか?


せっぱ詰まっているあなたは、要望『A』を満たすかどうか、がーっとページをさらい読みにかかるのではないだろうか?
読み方は、人それぞれ。
見出しを拾ってきて、要望『A』に関係ありそうな項目か、ざっと見、関係なさそうなので、次の見出しまで視線を移動。
あるいは、ページの上部にあるサマリの説明文で要望『A』にマッチした製品なのかチェック……。


『会社側』が気をつけてほしいポイントは、まず目に入らないのだ。
本当に気をつけなければならないポイントがあるのであれば、製品の購入フローにて、どうしても目にはいるようなページ遷移を考えたり、あるいは、他の情報を絞って、そのポイントの注目を上げるなどの、『工夫』が必要なのだ。
そもそも、最近のページは、情報が多すぎる。


書いているから読むだろ、という考えは、ムカつく上司よりもあなたが上の地位になったときに、思う存分発揮すればいい。