国語が苦手だった人のための『久美沙織の新人賞の獲り方おしえます』
深町秋生さんのダイアリーにて、小説書き新人さんのバイブルが取り上げられていたので、懐かしくなった。
これらのウチ、ほとんどの本が我が家にもあるって言うことで、へへん、というアホな優越感に浸る。
……。
まあ、それはいいとして、世の中の人すべてが小説を書く人ではないから、1冊だけ取り上げると、なんといっても、久美沙織さんの『久美沙織の新人賞の獲り方おしえます』だ。
強烈なタイトルだが、本当に「どうやれば、新人賞に受かるような文章が書けるのか」というレクチャー本となっている。
別に物書きになろうと思わなくても、年に10冊程度は小説を読む人は、絶対読んでみるべし。
文章の技術が、いかにおもしろさに影響を与えていたことがわかるし、いわゆる文章の「気持ち悪さ」の原因がよくわかる。
たとえばスポーツ観戦が楽しくない場合は、「何をどうすれば、勝ち負けが決まるのか」というのがわからないから、という根本レベルがあると思う。
この「久美沙織の新人賞の獲り方おしえます」を読めば、うまいヘタのレベルがわかる、とまでは言わないが、漫然と読んでいる文章に起伏、色合いがつくこと間違いなし。
そういう意味では、国語が苦手だった人が読むと良いのかな。