ネットショップは、なぜ『本店』を作るのか

……というタイトルの本を紹介するわけじゃありません。
ここで言う本店とは、つまり楽天やY!ショッピングなどのモール型ネットショップではない、独自ドメイン運営のネットショップのこと。
なぜ独自のショップを持つんだと思う?、と上司に聞かれて、その答えが、ああ、なるほどなぁ、と思ったのでメモ。


普通に考えれば、楽天なんかに登録し、お店をオープンすれば、もうネットショップを持っている状態ではある。
では、なぜ独自のショップを構えるのか?


ショバ代(死語?)が高いから?
家と同じく所有欲の賜?


まあ、それもあるだろうけど、一番の理由は、


お客がつかないから。


つまり楽天価格.com経由でのお客様は、その商品を探しているだけで、決して、そのお店を気に入ってくれることがない。
決してというのは、言い過ぎかもしれないけど、せいぜい感じるのは、「ああ、このお店は、対応が早かったなぁ」とか、その程度。
お店の名前もたいてい覚えない。
なぜなら、お客様は商品を探しているのであって、お店に入ったという感覚がないから。


独自ショップを構えれば、まだその点は、薄めることができる。
50歩100歩かもしれないが、きちんとお店のデータベースに顧客情報がたまり、お店も、楽天で買ったのではなく、「○○というお店で買った」という足跡(多少なりの実感)がつく。


薄利多売、小銭集めのネットの世界だけど、ちょっとずつ、積み重ねていかなければならないんだなあ、と。
その点においても、巨大メディアがでっかく推し進めてきたマーケティングと違うところだなあと。