障壁と価値


すもももももも10巻より


ここ最近エントリがなかったのだけど、それはただ単純に体調が優れなかっただけであり。
書こうかどうか迷っていたことがあるのだけど、とりあえず書いてみることにする。


会社で仲良くしてくれる人がいるのだけど、取り留めのない話から、合コンなどに話が移った。
私は人見知りだし、大勢で飲みに行く事をあまり好まない。
当然(と、言うのもどうかと思うのだが)私は、自前の自虐ネタを展開することになるのだが、その瞬間から、その人の表情が曇りはじめた。

その人「どうしたの、最近ネガティブになってない?」
私もちょっとやり過ぎたかな、と思い、「そうかな? ごめん、反省するよ」と、返したところ、
その人「そうじゃなくて、そういう風に返してくるのが切ない」と、悲しそうな顔をされてしまった。


実際には、もう少し長いやり取りがあったのだけど、要約するとこんな感じ。


ともかく、なにがなんだか、混乱してしまって、なぜその人がそんな悲しそうな顔をしだのか、ずっーと考えていた。
そしてわかった、気がした。


大抵の人がそうだと思うのだけど、自虐ネタを披露するのは、自分に対し、緊張して接してほしくないから、気楽に話してほしいから、っていうのがあると思う。
決して本気で自分を卑下しているのではなく、へりくだっているのではなく。
ちょっとビジネス書っぽくいえば、参入障壁を低くしようとしているわけだ。


でも、その人にとっては、私自らが「価値」を下げようとする行為だったのではないかと、今では思うのだ。


こんな私だけど、その人にとっては、楽しくおしゃべりをできる人間ではある。
一緒に笑いあえる「価値」をもった人間ではあるのだ。
障壁を低くすることもいいが、自分がその人のことを評価しているのなら、胸を張ることも必要なんだな、としみじみ思った。


私より5歳下のその人の言葉に、はっとさせられ、勉強になった。


まだまだ修行が足りんね