私を支えるこのブログ

ちょっと人のブログに、偉そうなことを書き込んでしまったので自己嫌悪。
私にとって、外せないブログとはなんだろう、と考えてみる。


みんながもう知っていることでもいい。
たいして役に立たなくてもいい。
だが、決してアクセスを稼ごうという目的ではなく、ウケるために書いているのでもなく、自分がそう思ったからこそ書いていること、または自分の経験からそういう考えに至ったことを誠実に書いている人の方が、私には合うし、読んでいて心地いい。
この人とはネットを越えて、直に顔を合わせて話してみたいと思う。
私は、この人たちのファンなのだ。


正直、「アルファブロガー」というのは、職業化してしまっていると思うのだ。
否定する言い方をしてしまうが、スポンサのついている報道番組と一緒のレベルになっている。
もらった雑誌の書評と宣伝ばかりをエントリしたり、他人が書いたアプリケーションの紹介を後出しじゃんけん的にエントリする。
エントリするだけなら問題ないだろうが、なぜかはてなーの方々は、一旦先にエントリした人にブックマークしていたのに、アルファブロガーが同じ内容をエントリした瞬間にそちらになだれ込む。広告だらけで実内容が、ほんの数行ほどであっても、だ。「村」と揶揄れるのも、まったく異論がない。


いや、まあ批判はやめよう。
私にとって、生きる指針となっているもの、純粋にその人の生活が好きだと思えるブログはこんな所だろうか。

長らく更新を停められているが、CSS関連のTipsが非常に豊富につまったブログ。CSSでどれほどのことができるのか、あれはできないのか、ご自身が手を動かして難問に挑戦なさっている。
CSS黎明期には、本でもサイトでも「線を太くする」とか「行間を広げる」などの一般的なTipsばかりしかなく、見た目のデザインをすべてCSSに落とし込み、IE、FFくらいであれば、高いレベルの互換性の表示を実現しようとしていた私にとっては、もう、師匠ともいうべき存在。本当にお世話になりました。

なんだ、食い物ブログかよ、スイーツ(笑)と言うなかれ。
執筆者のぷるみえ様は、ちゃんとした食べ物がきちんと見向きされるように、ご自身の目、舌をもって確認されているのだ。
単純に和食だからいい、というのは簡単だろう。しかし、味噌や納豆一つをとっても、地域や歴史、企業風土によってさまざまな色合いを変えることをきちんとレポートされる様子は、グルメと言う意味ではなく、食という文化があることを再認識させられる。
(ちなみに、ぷるみえ様がキリンジ好きってところもいいね)

例のウィズダム英和辞典の開発者様。
この方、すご腕のプログラマであることは確かなんだろうが、決してプログラミングのスキルなどは、エントリされない。生活の中のささいなことを写真付きで紹介する。
その楽しみは、趣味が合っている(Mac)からではなく、その「ほっとする」具合が、ブログの楽しみである「いろんな人の生活発進を享受できる」にあふれているからだと思う。
もちろん、ためになる、参考になる、勉強になることも多い。技術職としてこれだけのものを開発されていた方ともなると、その発言は自然と実感がこもっていることも多いのだ。
ま、私がこの人のファンだから、っていう理由が大きいが。

おっと、著名人だよ。まあ、いいか。
森さんは、その独特の「熱を持たない」キャラクタも好まれているのだろうけど、小説からエッセイにあふれる、その物の捉え方に惹かれる人も多いのではないだろうか。私自身は、「ああ、こんな人もいるんだなぁ」と少し救われた面もある。
つまり「何が当たり前」で「何が常識外れか」。
空気を読むどころか、空気がわからない私にとっては、森さんの考え方をもって、なんとか安心している所があるのだ。
私の周りでは、生きづらさを感じている人ほど、小説を読んでいる確率が高い。
森さんの小説に出てくるキャラクタ達は、自身の生き方を通すタフさがあるのだ。
ちなみにデザインに対する考え方も、強く影響を受けている部分がある。

美しいからこそ、飛ぶのだ。
あるいは、美しいから命を預けられる。

私のアイドル。……いや、ごめんなさい。違うか。
ビジネス書やアニメの感想ブログは多々あれど、小説の感想を書いてくれる人には、なかなか巡り合わない。
小説なんて売れるものではないし、全体のパイからしてみれば、ブログをつけている人なんて、わずかなのかも知れない。
この人の良い所は、偏見がない所。私の「ジャンル分けすることは馬鹿馬鹿しい」という考えに近い所があって、大御所の作品であろうが、萌え萌えたっぷりのライトノベルであろうが、面白いものは面白いと言うし、物足りなければ、きちんとそう述べる。
次の○○賞は、誰がとるかなー、なんてミーハなエントリもあって、小説好きには、なんとも嬉しい。
大学生になってからの方が、受験勉強生活よりも忙しくなったみたいだけど、どうか、ゆっくりと本を楽しんでくださいね。

電化製品好き? いえいえ。
Engadget Japanese、何がいいって、そのギャグセンス。
特にS○NY(伏せ字になってない)に対する愛情は、右に出るものはないでしょう。
これだけでギャグマンガ一冊読んでいる感覚。やめられない。


うーん、こんなところだろうか。
そもそも会社であんまりにも「批判しかしない人」が多いことに辟易してしまって、書き始めたエントリだが、「俺の考えていることなんて、どうせ誰かがもう言っていることだし……」とか思わないでほしい。
少なくとも、それを励みにしている私がいますよ、と。
著名ブログを本で紹介するのも良いが、それを正しい意見、みんなの意見とは思わないでほしい。
2ちゃんねるの痛い部分を紹介します」となっている某サイトが、どれほど管理人の主観に曲がっているか、はてなーがブックマークするサイトが、どれほどセキズイ反射でものを言っているか。


ブログは個人のものだから、何を言っても構わないけど、マスコミの報道同様、振り回されない目を持ってほしいのです。
ただ、それが言いたかっただけ。少数派にしか慣れない男の嘆きでした。