いまさらながらの遅さだけど、MacBook Air


発表されたのは、先週の水曜ぐらいだっただろうか。
スティーブ・ジョブズスーパーライブは、金曜家に帰ってきて、ゆっくり観賞。
もっと盛り上がると思ったけど、意外な冷静さを持って受け入れられた感があった。


ただ、温度差は激しかったかな。
著名なMacプログラマの方々は、軒並みBuyNowしてるし、会社の従業員のほとんどが購入したってところもあった。(痛いニュースとか、Macって聞いただけで拒否反応する逆スイーツ(笑)脳の連中は、最初から相手にしない。)


私としては、これは、アリだろうって言うのが、第一印象。感想だった。
何が良かったって言うと、サイズ。
13.3インチのディスプレイとフルキーボードは、死守してくれたところは、さすがアップルのデザインと感心した。


アメリカ人はでかいし、不器用だからな、というのは大間違い。
今のパソコン、特にMacOSを使いこなすには、1280 x 960の解像度は必要だと思う。
それ以下の解像度でも、困りはしないのだけど、OS Xの使いやすさ、ユーザに対するホスピタリティを提供するには、多少力不足になってしまう。


キーボードにしてもそう。
iPhoneiPod Touchがある今、ちょっとネットするだけのハードはすでにある。わざわざパソコンを使うからには、何かしら作業をすることが想定される。
そうなった時に、満足にタイピングが出来ないようなものを、アップルが自信を持って送り出すだろうか?
モバイルっていうのは、確かにいつも側に置いておくことの出来るって言うのが、定義かもしれない。でも、その先には、いつも作業が出来るって言うことを見据えておかなくてはならないのだ。
そう考えると、MacBook Airは確かにこのサイズになる。


日本のマーケットを考えると、MacBook Airは売れない。そういう意見がちらほら見られた。それに対して、いや、これはモバイルノートブックの革命で、いままでの価値観を当てはめちゃだめなんだよ、という苦しい反論も。
アップルは、Macを生み出した頃から、少しも変わっちゃいない。
いつでもパソコンを側に置いておかないと気が気でないギークは、最初から相手にしてないのだ。パソコンは、やっぱり作業、仕事をすることに使うものだから、いくら要求があっても、ユービリティを損なうような小ささは送ることは出来なかったのだ。

MacBook Airは、どこで使われる?

じゃあ、お前はこれ、買うのか?
いや、買いません。
買えません。
先立つものがありません。
でも、お金があったとしても買わないかもしれない。
すごくいいけど、自分の欲するものじゃないような気がする。あー、でも、ほしー。


さっきから「作業、作業」繰り返しているように、これって、Macじゃなくて、ワークを見据えたマシンの様な気がするのだ。
個人、ご家庭で使うには、やっぱりMacBookじゃ、ないんだろうか。
Remote Disk機能にしても、マシンが2台あることが前提だし、そんな家庭って実は結構少ない。私はデータのやり取りが面倒なので、1台のMacBookにすべての作業をやりくりさせている。


このMacBook Airが使われる場面。それって、実は「会社」じゃ、ないんだろうか。そんな気がしてきた。
実際に購入を決めているブログの筆者を眺めてみると、プログラマの方が多い。デザイナやフリーランスの方が使うには、スペックというかやはりインタフェイスがきついけど、複数台のマシンがある会社であれば、MacBook Airはとても最適だ。


だって会社で光学式ドライブを使う機会は、滅多にないし、そもそも日本に置いては個人情報保護の観点から、書き込みできるドライブの使用を禁止しているところも多い。USBポートもマウスだけつなげられれば、プリンタはネットワーク越しだ。(あ、でも、有線LANもないのか。これは会社では、逆に必要だ)
営業先に持っていくにも、このサイズだから重くもないし、鞄にも綺麗に納まる。
これは企画営業の方にもいいんじゃないだろうか。Let'sNoteのいいオルタナティブになる。


MacBook Airの市場は、ファッション業界とか、役員室のデスクとか宣っているアナリストがいたみたいだけど、ほんと、頭にウジ虫でも沸いてるんじゃないだろうか。
そんなところに市場があって、一体何台売れるんだっつーの。
どこの会社に、そんなマーケティングをしてくるやつがいるんだ。(いや、いるけどさ。うちの会社とか、大まじめに)


て、ことでインハウスのプログラマの方々。
Macを面白そうだなと眺めながらも、指をくわえたままだった営業の方々。
MacBook Air1台いかがっすか。

さて、余談。iTunes Movie Rentals

多くの方が感じられているように、個人的なMac World EXPO08のメインは、これ。
これはすごい。
真の革命はこれだろう。
BluerayとHD DVDの覇権争いなんて知ったこっちゃない。
そもそもHDの解像度なんて、なくても十分に楽しめていたし、容れ物にこだわっているのなんて、提供側だ。
確かに良い画質、大きな解像度では観たい。
だけど、BluerayかHD DVDかなんて、どっちだっていいよ、そんなもの。
観れりゃいいの。
だから、データだけくれれば、そんなのどっちだっていいんだよ。
ソニー東芝も、いい加減エゴをやめてくれっていう、いつものソニー嫌いを発揮したところで、今日の長文を閉めようかな。