映画「舟を編む」を観ました。


「今年最後かもしれない」という前言をいい意味で裏切れたのですが、今回もこれといって大したことは書きません。


映画「舟を編む」を観ました。
知っての通り有名な小説の原作がある映画です。


邦画だと、どうしてもストーリーに対し、厳しい目を向けてしまいがちですので、原作が小説だったりすると、その辺りが満足できたりします。
小説は、内容をこねくり回していたりすることが多いですからね……。


で、結果はどうだったかというと、まあ60点、といった感じです。(えらそうではありますが)
大どんでん返しやびっくりするプロットばかりがいいもの、とは言いませんが、まるで30年、40年受け継がれた日本のドラマ……といったかんじで、あまり新鮮味がありませんでした。


キャラが立ってない登場人物ばかりという難しさもあったとは思いますが、のっぺらぼうな人間関係だったなあ。


しかし、その中でも人物に味を持たせていったオダギリジョーさんは、見事な演技でした。
現実世界では目立つ人だろうけど、物語の中ではうすーくなってしまう『平凡』な人間という役を逆に「人間味」がある人物に昇華させている点がすばらしかったです。


過激な演出を加えれば確かにおも白くなったでしょうが、そこはあえてやらなかった感じもします。
そこが、制作側の真摯な姿勢だったのかもしれません。
みなさんの目には、映画「舟を編む」は、どの様に映るでしょうか。