iPadは、Apple版ネットブックだと思う。


アップル - iPad - ウェブ、メール、写真を体験する最高の方法。


って、ざっとiPadのページを眺めていて思ったんですが、どうやらジョブズ君子も述べられていたみたいですね。
会社では、「あんなの誰が使うの?」とか「iPhoneあるのにいらなくね?」とか知ったかぶりどもにいろいろ言われましたが、用途としては、ネットビューアだと思います。
それも、手のひらというよりは、”ブック”としての。


MacBook Airが出たときに書いたのですが、今、世に出回っているネットブックは、生活シーンから考えると、ちょっと中途半端な位置にあると思います。


仕事、つまり作業を行うには、あまりにもマゾヒスティックなキーボード、画面サイズ、しかもWindows7は、Starterが基本です。
もちろん、これらを乗り越える喜びがあるし、工夫次第でネットブックは劇的に使いやすかったりするのですが、提供する側としては、最善のホスピタリティで勝負するでしょう。
Appleが、ネットブックのような仕様で出してくるとは思えません。


MacBook Airの主な役割は、なんでもできること。どこにだって連れ出せるのに、作業がラクラクこなせること、でしたが、ネットブックに求められることは、“いつでもどこでもネットができること。なんなら作業だってできちゃうよ”という部分だと思います。
用途が微妙に重なっているけど、レンジが違う感じでしょうか。
人間ですから、さまざまな生活シーンがありますし、それに応じて、要求する範囲が違うって事でしょう。


Appleとしては、その要望を具現化するときに、「パソコンを小さくしたよ」という答えはなかったんでしょう。
それが今回のiPad
普段からケータイ(iPhone)で慣れている「手軽にネット」を拡張した。それがこの形だったと。
つまり、アップル版ネットブックだと思うのです。
要望からこの形にしたからには、この形だからこそのソリューションを付け加えるのも、Appleの流儀です。
iBooksは、この形だからできること、このiPadのパーソナリティなんでしょう。


「ハードキーボードがねえじゃん」という意見がありそうですが、マゾキーボードを使うくらいなら、ソフトウェアキーボードでも、そうそう変わりはないと思います。
ポインタも、小さいトラックパッドで不格好になるくらいなら、タッチパネルの方が良いですし。


私が残念に思ったことは、これがMac OSだったらなぁ、ということです。
しかしこれは、私が「作業」を重んじるからなんでしょうね。