(短編)小説の書き方


なんて、タイトルだけど、別に誰かに教えようとか、そんなことはまったく思ってない。
2009年時点で、どういう風に小説を作っているのか、とりあえず記しておくので、どなたかダメ出しを頼むです。
おそらく、小説だけでなく、きっと通常のドキュメント作成にも役立つ(いや、だから教えるんじゃないって)とは思う。


2009年4月時点で、私がとっている(短編)小説の作成方法は、こんな感じ。

  1. プロットを練る
  2. あらすじ的に書き殴る
  3. 文章を装飾する
  4. 文字数を合わせる

1.プロットを練る

小説においては、とにかくこれが一番大事だと思う。
私はとにかくプロット段階で、ひどく苦心してしまう。何が、どうなるのか、だれが、どうするのか、結果どうなったのか、とにかく考える。
骨組みを立てる。
どういう風に組み立てれば、読者の心を盛り上げることができるのか。
その順番なども考える。
よく「こんな雰囲気の小説にしたいなー」なんてことをぼんやり考えて、物語になってないことが多々ある。
ムード、情景を描くんじゃなくて、スタートからエンドをきちんと組み立てることに心を向けなければならない。

2.あらすじ的に書き殴る

で、そのプロットを文章にしてみる。
ただ、この段階では、きちんとした文章にしようとか、正しい日本語を使おうとか、そんなことには注意しない。
物語の始まりから終わりまでを、あらすじ的にとにかく書いてみる。
プロットが、よく完結してないことがあるので、ちゃんと「終わらせる」。
そういう意味では「プロットの後半」段階。

3.文章を装飾する

これからが一般的に見て、小説を書いているように見えるところ。
でも、頭を使うという意味での作業量としては、もう90%ぐらい終わっていると思う。
たしか乙一さんも「プロットさえできれば、小説なんて、誰にでも書ける」みたいなことを言っていた。
たとえば、同じ言葉を多用しないように、とか、二度同じことを言ってないか、とかランニング状態で静止した、とか注意するのが、この段階。
装飾する、と書いてしまったが、あまり「美しい文章」にはしたくない。
言葉遊びがある小説はおもしろいけど、言葉を遊んでいるだけのオナニー小説ほど破り捨てたくなるものはない。
個人で小説書いている人は、三点リーダを中黒で代用しているような人を見ると、殺したくなる、もとい、ほほえましく思ったりするんじゃないだろうか。

4.文字数を合わせる

私の場合、短編小説は四〇〇字詰め原稿用紙二枚でやっていく、というルールを課しているので、それに合うように調整する。
長編の場合も似たようなもので、あまりにも短い文がページをまたがっていないか、とか、章をそのページ内で終わらせているか、とか、読みやすさという点で調整する。
また長編の場合は応募することになるので、行間などといったページレイアウトも整える。
私の場合、最初は横書きでがんがん書いていって、最終的に縦書き、レイアウト揃えを行う。
これをやると、自分の書いたものが、市販されているような錯覚に陥って、よだれがでる。


とまあ、こんな感じなのだけど、大ざっぱであるがゆえに、みんなだいたいこんなもんじゃないだろうか。
私が気をつけていることは、「プロットから、一人歩きしない」ということ。
よく「いやー、文章が一人歩きしちゃって」という方がいるが、少なくとも私の場合は、それで成功することはない。
「ちょ、この方がおもしろいんじゃね?」って気づいたのなら、ちゃんとプロットからやり直した方がいい。
絶対にひずみがでてくるものだから。


とかいいながら、早いところ短編小説を再開させないとなー。
ストックは貯め込んではいるものの。