1巻の感想も書いたのに。『狼と香辛料II』

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

やばい。
これはおもしろい。
ただでさえ少ない読書カテゴリを森作品とともに、寡占してしまいそうだ。


しかしこれ、すごく説明だらけなんだよね。
Aがどうなって、Bになった。
というあらすじだけをたどれば、実は半分の200ページぐらいで
済むんじゃないか、って思う。


だが嫌にならない。
登場人物の行動やセリフが、なぜそうなのか、というのを
結構テンポ悪く挿入してくるのに、
ふんふん、へぇーと楽しんでしまう。
……趣味、変わったか自分?


あとがきで知ったのだけど、この作者さん
せっかく賞をとったお金の半分を株に費やしてしまったのも、
なんか楽しめる。デイトレやってるのかな?
商売と言うか、お金には甲子園以上に魔物が付き物。
その裏腹さが、経験となってプロットに盛り込まれているから面白いのかな。


★★★★☆