遠きに目ありて



本年初のレビューかな。
本当は違う本にしようかと思っていたけど、
新年にアップするには、ちょっとあんまりな
内容だったので、こっちに。

ひょんなことから、出会うことになった刑部と
身体に障害を持つ少年が解決する事件簿。短編集。


天道さんのうまさというのは、決して巧妙なトリックを
用意していることではない。
普通に読んでいれば簡単に気づく、もしくは
想像できるような人間関係をうまい具合にぼかしたり、
目を逸らさせたりして、精神的な密室に追い込む。
こりゃ一本取られたよ、的な爽快感がある。


ちなみに登場人物、チョイ役の一人である戸間刑事。
ナイスガイである。


★★★★☆