冷蔵庫を掃除しました。

いえ、掃除も何も壊れたんです。
新しいのに買い替え。
リサイクル法の下ではなんと五千円ほど持っていかれます。
これで財政難って言うんだから、大したものだ。
誰も社員食堂でご飯を摂っていないのだろう。


それはさておき、どっかのミュージシャンは
前世紀の遺物が出てきたそうだが、私はそれよりかはまともだと思う。
そう自負している。中のものを全部とり出した。


うん、汚い。
予想はしていた事だが、たまねぎの腐れたものが出てきた。
あんまり臭くはない。意外だった。
もうすぐもやしもんに出てくるかもしれない。


辺り一面血の海になっている。
姿は見えないが、葡萄の汁がしたためられているようだ。
おばあちゃんが「お菓子を持って帰れ」と、ビニール袋を手渡すのが、
カッコ悪くて嫌だったあなた。
冷蔵庫を省みるといい。
血はあらそれないはずだ。


査収物件を冷静に見てみると……
「チューブでバター3分の1」は、3つもでてきた。
3つもいらない。
エッチなのはイクナイ。
無くなったと思って買ってしまっていたのだろう。
それが2回もあったという事である。
3分の1が3つあったら、もうそれは普通の1だ。
よって、コンソメも2つ入らない。
お酢も、なぜ一人暮らしの男に2つもいる?
というか、なぜ同じものばかりを買い集める食生活をしている?


何年間もありがとう、冷蔵庫。
君もきっと、新しい方がいいという存在なんだろうね。